2017/5/21 ピリピ3:12~16 栄冠を得るために



すでに得たのでもな
 「私は、すでに得たのでもなく…」とパウロは語っています。地上の信仰生涯では決して、私たちがキリストを完全に捕らえるとか、信仰者として完成されることはないことを明確にしています。むしろ、人生の節目節目でキリストが信仰者を捕らえてくださり、励ましてくださるのです。

・後ろのものを忘れ
うしろのものを忘れ前のものに向かって」とございます。「うしろのもの」とは地上での権利、名誉、功績、財産などを意味します。それは信仰的には意味をなさないのです。「前のもの」とはキリストご自身とその栄光です。必死に、前に向かい、未来に向かう信仰姿勢が大切であることを示しています。
・栄冠を得るために
 「神の栄冠を得るために一心に走って」とあります。「栄冠」とは神が天で与えてくださる救い、相続、永遠の生命、キリストの愛、すべてのことです。誰かと競争するというのではなく、相手は自分の不信仰と地上の執着のみです。ただ天の目標を一心に目指す者たちだけが「栄冠」を受けるのです。
 私たちの信仰心を引き締めて、キリストの愛を信じて、希望を持って日々、進むことが大切です。