2017/3/5 創世記37:1~11,18~28 ヨセフの夢



・ヨセフと兄弟たち
 ヤコブは、子どもたちの中でヨセフを誰よりも愛していました。それで彼だけにそでつきの長服を着せていました。その親の溺愛が、反対に兄たちのねたみと憎しみの原因となりました。

・ヨセフの夢
 あるときヨセフは二つの夢を見ます。一つの夢はヨセフの麦束に兄弟たちの麦束がおじぎをする夢でした。もう一つは太陽と月と十一の星が私を伏し拝んでいる」夢でした。それは父と母、兄たちが、ヨセフを伏し拝んでいることを意味しましたが、また神の摂理を現す夢でした。それを知らない兄たちは、ヨセフをますます憎みました。

・ヨセフの悲劇
 父の使いでヨセフが兄の所に行ったときに、悲劇が起こりました。兄たちは「今こそ彼を殺し…」と語り合い、ヨセフを捕らえて、長服をとり、穴に投げ込みます。結局、近くを通ったミデヤン人に銀20枚で奴隷として売ってしまいます。そして雄やぎの血に長服を浸して如何にも野獣に殺されたかのように粉飾して父ヤコブに見せたのでした。ヤコブの悲嘆は深いものでした。

・神の摂理のもとで
 しかし、人間の悲惨と悲嘆の背後では、神の絶対的な摂理が働いていました。そして悲劇のようも思われることが、一家の救済にいたる第一歩であったことが、何十年も後に明らかになるのです。