2015/5/31 ヨハネ福音書13:21~30 ユダの裏切り



・最後の晩餐
 最後の晩餐の席で、主イエスはユダの裏切りを明瞭に察知して「霊の激動を感じ」ています。また弟子たちも主イエスの言葉によって狼狽えています。これまで主イエスは弟子たちを愛し、育ててきたのですが、なお弟子たちは世的で、それは根強いものでした。この裏切りはそのような弟子たちの自己中心と虚栄から生じた悪の実といえます。

・ユダの裏切り
 「彼がパン切れを受けると、そのとき、サタンが彼にはいった」とあります。ユダは、完全にイエスのもとから離れ去り、サタンまた悪魔の権化となって裏切りを実行することになるのです。人間的に見れば、この裏切りによって弟子団は崩壊し、主イエスは十字架の悲劇にあうことになります。しかし、それさえも神の計画に立ち返れば、神の勝利/イエスの救いに繋がります。

・闇はこれに打ち勝たなかった
 私たちもまた、地上の生涯において信仰の挫折や失敗を経験します。しかし、いつでも私たちが主イエスの元にに立ち返るなら、神の勝利に繋がります。そして以前よりも、よりキリスト教信仰の本質とキリストの光とは何であるか明瞭に認めることができるようになるのです。
 「光はやみの中に輝いている。やみはこれに打ち勝たなかった」ヨハネ1:5とありますが、まさにそのとおりです。