2014/4/6 ヨハネ福音書6:30~40 わたしがいのちのパン



・「天からのパン」解釈
 「群衆」は主イエスに対して「天からのパン」を求めます。しかしその内容は肉的であり、ただ自分たちの欲望を満たすための要求でした。
 そこで主イエスは、彼らの理解の誤りを指摘します。旧約聖書ではマナなどの肉の食べ物が与えられましたが、そこで暗示されていることは霊的なことであると言うことです。

・天からのまことのパン
 主イエスは「天からのまことのパン」を与えると語ります。それは霊的なパンで、それこそ「天からのパン」です。そしてすべての時代に、すべての人間の心に生命を与えるのです。生命とは永遠の生命(ゾエー)で地上のいのち(プシュケー)と異なります。
・わたしが生命のパン
 さらに「わたしがいのちのパン」と主イエスは語ります。「わたしは…です(エゴ エミー)はヨハネ福音書で7回出てきます。いずれも主イエスが絶対的存在者、神であることを示します。また「わたし」と語られるのは「あなた」に対してであり、あなたとの絶対的関係を求める啓示です。ここでは「あなた」にとって絶対的な生命のパンであることを示しています。

・わたしに来る者は
 「わたしに来る者」「わたしを信じる者」とは、目に見えない主イエスを霊の渇きを覚えて求め、その言葉を信じる者のことです。その人は彼の「生命のパン」を受け、「決して飢えること」も「渇くこと」もないのです。