・草原の教会
ガリラヤ湖の向こうで、主イエスが山に登られたとき、大勢の人々が従い、そこに「草原の教会」ができました。しかし、その「教会」は、羊飼いのない羊の群れのようで、弱さをまとい、まったくの欠乏の状態でした。
・試み
主イエスは人々の必要を満たしたいと思い、まず弟子たちに対して人々の必要を満たすようにと試みました。ところがピリポは「二百デナリのパンでは足りません」 と目先の現実を見るだけで、ソロバンをはじき出すようにして諦めています。アンデレも少年が献げた五つのパンと二匹の小魚を手にしながら「こんなに大ぜいの人々では…何になりましょう」と無力感を覚えています。
・五つのパンと小魚
そこで主イエスは、この欠乏に対処する姿勢を身をもって示されます。まず「五つのパンと二匹の小魚」を手にとって神に感謝をささげ、神が必要を満たしてくださることを信じて、その恵みをも感謝しました。すると「五つのパンと小魚」は、イエスの手の中で満ちあふれ、男だけで五千人の人々を十二分に満腹させたのです。
・教会と満たし
「教会は…いっさいのものをいっさいのものによって満たす方の満ちておられるところです。」エペソ1:23 とあります。キリストの恵みが満ちているのは教会は二千前の草原の教会だけではなく、現在の教会も同じです。私たちも与えられたものを感謝し、さらに満たされるよう祈りましょう。