・役人の求め
主イエスがカナに行いったとき、王室の役人が息子の癒しを求めてやってきました。彼はユダヤ人一般のスタイルで、信仰など抜きに、ただ癒しの奇跡を求めるだけでした。
・イエスの叱責
主イエスは「あなたがたは、しるしと不思議を見ない限り、決して信じない。」と彼を厳しく叱責します。信仰の先に奇跡や霊的体験を求める求道姿勢は、いつまで経っても安定することなく、救いに至ることはありません。
・み言葉を信じて
役人は主イエスの叱責によって心の目を覚まし、改めて信仰によって求めます。その時に主イエスはみ言葉を与えます。「その人はイエスが言われたことばを信じて、帰途についた」とあります。
このみ言葉を信じて安んじる信仰こそが、主イエスが求めていた信仰の基本姿勢です。
・私たちの信仰生活
私たちは生来、目に見えることに頼る肉的体質を持っています。それで主イエスに対する求道姿勢も「しるしと奇跡」をもとめるような情緒的で不安的なものとなりがちです。
そこで私たちもまた、そのような私たちに対する主イエスの叱責を覚えつつ「このみ言葉を信じて安んじる信仰」を確立して行くべきです。