・家族の絆の危機
現代は家族の絆がドンドンと緩み出し、それが不幸の原因となっています。色々な事件の背後には、家族関係の破綻があることがあります。それは私たちの社会に、家族の絆を支える不易不動の信仰と価値観が不在だからです。
・父権の自覚
家族の絆には、夫と妻、親と子どもの関係がありますが、父親は全体の要となります。父親の立場と権威が確立されるときに、家族の絆は盤石になります。
父権は、ただ主イエスによって授けられる権威で、父親はそれをしっかりと自覚し、その自覚の中で子どもとの関係を築くのです。
・生かす父権
しかし、主にある父権は律法的に命令するだけのものではありません。むしろ子どもを生かすための権威です。ですから、常に子どもの主張にも耳を傾ける必要があります。
「子どもをおこらせてはいけません」とあるとおりです。
父親の有無を言わせない教育では、「気落ちして」子どもは心傷ついてしまいます。
・癒し、祝福する父権
主にあって癒す父権であることも覚える必要があります。父は厳めしいようですが、意外に癒す存在です。それは子どもの言い分にも耳を傾け、子どもの思いを受け止めるときに実現します。
父子が和解する時に、子どもは主に喜ばれ祝福された者となります。