・そむきの罪と咎
イザヤは人間の罪について、これまでも鋭く暴き立ててきました。ここでは「そむきの罪」「咎」という言葉で表現しています。人間の堕落のはじめは、羊が迷い出るようでしたが、その本質は反逆であり、立ち返れない深刻な堕落でした。それは現代の私たちを支配しています。
・贖いの小羊
しかしイザヤは、「しもべ」が私たちの罪の身代わりとなることを預言します。「彼は私たちのそむきの罪のために刺し通され、私たちの咎のために砕かれた」。また「彼への懲らしめが私たちに平安をもたらし、彼の打ち傷によって、私たちはいやされた」と。「しもべ」は贖いの小羊として、私たちの罪を担い、私たちには彼が持つすべての祝福をもたらしたのです。
・イエス・キリスト
それから七百年後、バプテスマのヨハネがイエスを見て「見よ。世の罪を取り除く神の小羊」と証言しました。イエスこそこの「しもべ」であり、その正体は神の一人子でした。彼の贖いは完璧です。
このようにして、イザヤは旧約世界とは全く別個の、さらにすぐれた贖いを示しました。このすぐれた贖いに預かるためには、古い価値観,世のすべての価値観を捨てて、ただ彼を信じて受け入れるだけでいいのです。