・女性の求め
主イエスがツロ・フェニキヤ行ったときに、ギリシャ人の女がひれ伏し、願い続けました。小さい娘が「汚れた霊」につかれ、誰にも癒してもらうことができなかったのです。
・主イエスの拒絶
しかし主イエスは彼女の求めを拒絶して次のように語ります。「子供たちのパンを取り上げて,小犬に投げてやるのはよくないことです。」
子供たちとは、ユダヤ人のことを意味し、小犬とは異邦人の女あるいはその娘のことです。少々、侮蔑した言葉です。
・女の信仰
それでも女性は引き下がらずに次のように切り返します。「食卓の下の小犬でも、子どもたちのパンくずをいただきます」。
自分を小犬にしてへりくだり、徹底して主イエスのあわれみを求めています。また「パンくず」ほどの恵みでも癒されるという強い信仰が見られます。
主イエスは、女性の信仰に驚きます。「女が家に帰ってみると・・・悪霊はもう出ていた」とあります。
・子育てと信仰
この女性の信仰は、子育てをする母たちが、共通して要請される信仰です。毎日の生活で、子どもたちは色々な「悪霊」の脅威にさらされ、時にはひどく困難な問題が起こってくるのです。その時、祈りが答えられないからといってへこたれることなく、どこまでも祈り続けることです。そのときに、母の信仰も飛躍し、子どもも癒されます。