・隣人を愛し、敵を憎め
ユダヤ人は自分の家族、民族を隣人また仲間として愛しました。他方、異教徒や異民族を部外者また敵として憎み、憎むことで神に仕えていると考えていました。
これは私たちの社会にもある体質です。自分たちの枠外の人々を敵として憎んでもよし、軽蔑しても良いと考えるのです。そこでは様々な問題と人格の歪みが生じます。
・あなたの敵を愛しなさい
「自分の敵」とは、身内、仲間以外の人々のことです。あるいは自分の害となる人、不利益になる人、傷つけ迫害する者たちです。愛するとは人格と生活において有益となることを願うことです。「自分の敵を愛する」ということは、天の父の姿勢であり、それを実行して初めて私たちも神の子として新しい人となり、私たちの問題も解決するのです。
・愛のための戦い
1950年代のアメリカでは市バスなどでも厳然とした差別がありました。パークス夫人はそれに断固抗議して逮捕されたのがキッカケで、人種差別撤廃のため運動が起こりました。その運動を指導したのがキング牧師です。
彼らは「あなたの敵を愛しなさい」という聖句をテーマとして運動を進めました。決して暴力を用いず、憎まずをモットーとしました。また、新しいニガー(黒人)になり新しい社会を創るという信仰を持って戦ったのです。
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