・ユダヤ人の王
祭司長とユダヤ議会は主イエスを死刑にしようとして、ローマ総督ピラトに引き渡します。訴えの罪状は「ユダヤ人の王」でした。ユダヤ人の王とはキリストを意味し、旧約以来、ユダヤ人が待望していた救い主のことでした。
主イエスはピラトの前でも、ご自分が「ユダヤ人の王」であることを否認しませんでした。
・彼らは王を捨てる
ユダヤ人たちの憎しみはエスカレートしていきます。彼らはかたくなに主イエスを拒み、むしろ強盗の釈放を求めます。さらに主イエスに対して「十字架につけろ」と憎しみと殺意をむき出しに、徹底して捨て去りました。
・旧約の終わり
マルコ12章「ぶどう園のたとえ話」はこの出来事を予知しています。父の神がユダヤ人に対して預言者らを送り、最後にご自分の愛する一人子を与えて悔い改めを求めたのに、彼らは御子を拒絶し、殺害するに到るのです。それは旧約の終わりとなり、彼ら自身も捨てられる出来事となりました。
・新しい契約の「礎の石」
しかし全能の神は旧約を終わらせると同時に、新しい契約を異邦人に対しても提供されます。主イエスは新しい契約の「礎の石」となりました。すべての罪人の罪を赦し、ただ恵みによってすべての人を受け入れる礎です。
「彼に信頼する者は、失望させられることがない」ローマ9:33とあるとおり、誰でもイエスをキリストと信じる者は、救われるのです。
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