2011/2/20 ローマ5:3~5 忍耐、品性、希望

・患難さえも喜ぶ
 地上に生きる者にとって患難や苦しみは耐え難く、気落ちすることです。しかし信仰者にとって患難さえも喜ぶ対象となります。それは患難が信仰者の生命にとって必ずしも破壊や否定となるのではなく、大きな益となり、生産的に働くからです。
 それゆえ信仰者は、人生について前向きな姿勢をもち、使徒と共に「患難さえも喜んでいます」と告白するのです。

・忍耐、品性、希望
 「忍耐」とはただ耐え忍ぶと言うことだけではなく「確固さ」と言う意味があります。患難によってのみ忍耐という徳は養われるのですが、それは新しい人格の確固とした基盤となります。生来の人格は肉的で自己中心であるためにその基盤は脆弱なのです。
 「練られた品性」とは良く精錬され鍛えられた鉄、純粋な金や銀のような意味です。「愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制」は純粋な形に練られるには試練が必要であり、基盤には忍耐力があるのです。
 「希望」とは、新しい人、すぐれた人格の光です。アブラハムやすぐれた信仰者たちの人格には、この永遠の光がありました。どのような困難の中でも神を望んで輝く心です。

・聖霊による神の愛
 これらの徳が人格の中で生み出されるのは、私たちの頑張りではなく、聖霊によって注がれる神の力、神の愛です。聖霊は信仰者たちの心に働いてさながら、神の御手の中にあるようにして、私たちを育むのです。

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