・動揺と恐れの中で
BC730年頃、南ユダ王国は危機の中にありました。北に隣接する二つの王国が攻めて来ようとしていたのです。この時の王はアハズでしたが、王も人々も目に見えるものに頼り、偶像神を崇めるようになり、堕落していました。
「王の心も民の心も、林の木々が風で揺らぐように動揺した」と、その時の状況が描写されています。目に見えるものにのみ、頼ろうとする人々の心はいつもこのようです。
・処女降誕の預言
そこでイザヤは、一つのしるしを与えます。それが処女降誕の預言です。
「見よ。処女がみごもっている。そして男の子を産み、その名を『インマヌエル』と名づける。」
処女とは「アルマー」という言葉で、聖書中すべてにおいて処女である若い女性を意味します。イザヤは注意深くこの言葉を用いています。
処女が男の子を産むというのは奇跡です。しかもこの子は神の子キリストであることが9章から明らかになります。神は奇跡的誕生を通して、アハズ王だけではなくすべての人々に対して、ご自分の救いと臨在を示そうとされたのです。
・インマヌエル
「インマヌエル」とは「神は私たちと共におられる」という意味です。この名の通り、処女降誕によって誕生したイエスは神の子であり、私たちとともにおられる神です。
私たちは処女降誕の奇跡をそのまま受け入れることは、この神の救いと愛と恵みの一切を獲得することに繋がるのです。
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