少し昔のことです。関西のある町にアホチュウさんという少年がおりました。アホチュウというのは名前ではなくあだ名でした。町のみんなが「アホチュウ、アホチュウ」と呼んでいました。アホチュウさんはといえば、そのあだ名があまり好きではありませんでした。それでよく一人で町をぶらぶらしていました。
アホチュウさんの町には、1つのふみきり踏切がありました。それは「開かずの踏切」でした。ある時に、アホチュウさんが「開かずの踏切で」留められているときに、町の牧師さんが近づいてきて神の救いを伝えました。
アホチュウさんは自分の心が汚いと思っていたので、すなおにイエス様の救いを信じました。信じたアホチュウさんに、牧師さんはみことばをあげました。「人がその友のためいのちを捨てるという、これよりも大きな愛はだれ
もっていません。」
それから数年が過ぎました。アホチュウさんは船乗りになっていました。ある時に、船は嵐にあい、船底を岩にぶつけて穴があいてしまいました。水がどんどん入り込んできます。
それを見たアホチュウさんは、とっさに穴をふさごうとしました。その間に、他の船員達は船の上に逃げることができたのです。船はだいぶ傾きましたが、何とか沈没せず、無事に港に着いたのでした。
0 件のコメント:
コメントを投稿