・ゲラサ人の地で
ゲラサ人の地はギリシャローマ文明の地で宗教的には汚れた地でした。神なき世界では悪霊が跋扈(ばっこ)します。墓場から出てきた「汚れた霊」の人は、悪霊に翻弄されて悲惨な中にありました。「彼は、夜昼となく、墓場や山で叫び続け、石で自分のからだを傷つけていた」のです。地の人は誰も彼を悪霊から解放することができませんでした。
・悪霊の軍団レギオン
レギオンとは数千人の兵士からなるローマ正規軍のことです。それだけの多くの悪霊が一人の人の心と魂に駐屯し陣取っていました。神のかたちに似せて創られた人の心の深さ大きさを覚えます。それ故悪霊に陣取られた場合には一層悲惨です。
レギオンを宿す人は、あらゆる異教文明に存在します。神なく真理を失った人々の心には容易に悪霊どもが巣を作り翻弄することができるのです。それは現代日本も例外ではありません。
・イエスの救い・・・一人の救いの尊さ
イエスは悲惨な人から御言葉と霊により悪霊を追い出します。事実、二千匹の豚を滅ぼす程の悪霊どもが出て行きました。この人は正気になり、イエスによって新しい人聖霊の人に変えられました。聖霊の人はその地の神の要塞です。彼はデカポリスの地方でイエスを証ししました。
イエスは一人一人が徹底して改心することを願っておられます。一人であっても悪霊の巣から御霊の人となることは尊いことで、彼を通して神は偉大なことをなすことができるのです。
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