・取税人レビ
レビは後のマタイです。主イエスと出会う前は取税人で、社会から罪人として疎外されたいた人物です。彼も罪意識の中に放置されていましたが、惰性と執着心、さらには社会の拒絶ゆえに、そのどん底から抜け出ることはできないでいました。
・主イエスの招き
主イエスは彼をご覧になりますが、そのまなざしは優しさとあわれみに満ちています。「わたしについて来なさい」との招きもまた、罪人を無条件に受け入れる優しさと力ある言葉でした。レビは、その招きに応答して「立ち上がって従」います。神の言葉に対する応答は、彼を新しい人に創り変え、罪人として捨てられたものから、神に愛される子にします。
・パリサイ人たちと罪人たち
レビは主イエスを自分の家に招き、仲間の取税人たちと共に食卓に着きます。それを見たパリサイ人たちは、主イエスを批判します。パリサイ人たちもまた、神の前では同じ罪人です。さらに悪いことには、彼らは自己義認しているために、自分が罪人であることに気がついていません。社会的に罪人されて罪意識の中にある人よりも、手が悪い輩と言うことになります。
・罪人を招くため
「罪人を招くため・・」
病人達は、病を自覚するゆえに医者の所に行きます。医師は任された生命を精一杯の努力で救おうとします。丁度同じことが主イエスと私たちの関係です。主イエスは罪人の私たちを絶えず招きます。私たちが自分の罪の深刻さを自覚するなら、その招きに答えずにはいられないのです。
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