・世の罪
バプテスマのヨハネは「世の罪」を鋭く指摘します。罪の自覚がなければ救いもないからです。現代の私たちの時代も深刻な罪の中にありながら、その自覚が少ない状態です。辺見庸という作家は、この時代の罪をパンデミック(爆発感染)と表現します。価値観が崩壊しだし、傲慢さと狂暴さが隠然として存在します。秋葉原の事件は氷山の一角です。すでに低層では、破壊的な状態であると。
・罪を取り除く神の小羊
罪に気づく人は、何とかして罪をぬぐい去ろうとします。しかし人間の努力はことごとく空しいものです。努力の後は絶望感に浸るだけです。罪の聖めはただ、神の恵みによって与えられるものです。ヨハネは「罪を取り除く神の小羊」と言って、指さすイエスこそ、その方です。
イエスは神の一人子で神と同じ聖さと尊さを持つ方です。しかも罪の贖いのために「実に十字架の死までも忍ばれた」方です。永遠の存在が無限の犠牲をなしたと言うことです。それは絶対の罪の贖いとなります。
・イエスを見ること
「見よ・・」とヨハネは、叫びますが。イエスを霊的にしっかりと見ることが大切です。そのためには、自分の罪を自覚すること、イエスの尊さと贖いの事実を心で見つめることです。「キリストの打ち傷によってあなたがたは癒された」とあるとおり、イエス・キリストが心に示された人は、罪から聖められ、癒され、生命と希望が与えられたのです。
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