・マリヤの讃歌
マリヤはエリザベツと出会ったときに、聖霊に満たされて神を賛美しています。いわゆるマリヤの讃歌です。彼女は「魂は主をあがめ…霊は…神を喜びたたえ」と全人的に神をたたえています。
ルッターは、人間の体を神殿にたとえ、魂は聖所、霊は至聖所と語りました。マリヤは、その一切を神賛美で満たされている状態です。
・大きなこと
その理由について「主はこの卑しいはしために目を留めてくださったから」と証ししています。つまり「力ある方が、私に大きなことを」とは、キリスト受胎のことであることを告白しています。神が人の胎に宿るという奇跡は、地上の誰も体験することがない栄誉であり、あわれみの極致ですから、マリヤの霊と魂と体全体が賛美に満たされるのは無理もありません。
・主のあわれみは代々に
マリヤは、自分のあわれみの体験は「主を恐れかしこむ者に、代々に及びます」と証ししています。つまり、キリスト誕生とともに神の国が出現し、世とは真逆の正義と審判が実現するということです。
私たちはマリヤのように胎にキリストを宿すことはないのですが、キリストの霊が宿る神の宮とされています。この霊的事実を覚え、マリヤとともに霊と魂と体全体をもって、神を賛美しましょう。
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