・天にあるものを思う
使徒パウロは、信仰者がキリストと共に死んで復活したという霊的事実に基づいて、勧めをしています。「上にあるもの求める」「天にあるものを思う」とは、キリスト者は新しい人とされているので、新しい人にふさわしいものを求めるようにとの勧めです。また「思う」とは意志的に自分の生き方とすることです。
・生命は神のうちに
私たちの新しい生命について「キリストとともに、神のうちに隠され」とあります。目には見えないが、神のもとで大切に守られているという意味です。地上では、私たちは罪と死の力にさらされ続けますが、私たちの生命自体は、決して損なわれることがないのです。
・「栄光の時」に向かう
「キリストが現われる」時とは再臨です。その時に救いが完成し、地上の罪と一切が滅び去るのです。しかし新しい私は「キリストとともに、栄光のうちに現われ」とあります。私たちの新しい生命は、今のときには天で守られ、未来において完成して現れるのです。
自分のアイデンティティは「他人との関係の中で配給される」のです。多くの人は、この「他人」が不明確ですが、私たちはキリストとの関わりでアイデンティティを持ち、天を思い、未来に向かって力強く進んでいきましょう。