・祭司ザカリヤ
ユダヤのヘロデ王の時代のことです。その時代は敬虔なユダヤ人にとっては、暗闇のような時代でした。その時、ザカリヤという老祭司がいました。彼の妻は不妊で子はありませんでした。彼は、くじを引いて神殿で香を焚くという名誉な役目を得ました。
・主の使いと御告げ
彼が香をささげていたときにみ使いガブリエルが傍らにたちます。ガブリエルは旧約聖書ではダニエルに現れた御使いです。それ以来、500年の時を越えて、現れています。ザカリヤは「不安を覚え、恐怖に襲われました」、地上の人間が異次元の御使いに出会った時の反応です。その不安と恐怖の中で、神による新しい救済が始動するのです。
・不信仰
ガブリエルは彼に対して彼自身の男の子の誕生を告げ、名をヨハネにするように命じます。ところが、彼は人間的な思いにとらわれて、素直に信じることができませんでした。
それで御使いは、彼を口がきけないようにしました。それは不信仰に対する小さな罰です。しかし神のご計画は進展し、時至って彼の妻に子どもが誕生することになりました。
神の救いのご計画は、何があっても進展していきますが、そのときに私たちは不信仰でそれを妨げるのではなく、素直な信仰で受け入れ、私たち自身が救いの喜びの中に真っ先に進んでいくべきです。