2019/11/24 ルカ福音書1:1~23 祭司ザカリヤ

・祭司ザカリヤ
 ユダヤのヘロデ王の時代のことです。その時代は敬虔なユダヤ人にとっては、暗闇のような時代でした。その時、ザカリヤという老祭司がいました。彼の妻は不妊で子はありませんでした。彼は、くじを引いて神殿で香を焚くという名誉な役目を得ました。

・主の使いと御告げ
 彼が香をささげていたときにみ使いガブリエルが傍らにたちます。ガブリエルは旧約聖書ではダニエルに現れた御使いです。それ以来、500年の時を越えて、現れています。ザカリヤは「不安を覚え、恐怖に襲われました」、地上の人間が異次元の御使いに出会った時の反応です。その不安と恐怖の中で、神による新しい救済が始動するのです。

・不信仰
 ガブリエルは彼に対して彼自身の男の子の誕生を告げ、名をヨハネにするように命じます。ところが、彼は人間的な思いにとらわれて、素直に信じることができませんでした。
 それで御使いは、彼を口がきけないようにしました。それは不信仰に対する小さな罰です。しかし神のご計画は進展し、時至って彼の妻に子どもが誕生することになりました。

 神の救いのご計画は、何があっても進展していきますが、そのときに私たちは不信仰でそれを妨げるのではなく、素直な信仰で受け入れ、私たち自身が救いの喜びの中に真っ先に進んでいくべきです。


2019/11/17 ヨナ書1~4章 ヨナの物語


・大きな魚の腹の中で
 神様はヨナに、敵ニネベの町にみ言葉を伝えるように命じます。しかしヨナは主の御顔を避けて」海の果てに逃げようとしました。
 「そのとき、主が大風を海にひきつけたので」大嵐になりました。船乗りたちは、それがヨナのせいだと知り海に放ります。
 「主は大きな魚を備えて、ヨナをのみこませた」ので、ヨナは魚の腹の中に三日三晩閉じ込められ、その苦しみの中、悔い改めます。

・ニネベでの宣教
 そこで「主は、魚に命じ、ヨナを陸地に吐き出させた」ので、彼はニネベに行って、神様の言葉を告げました。ニネベの人々は王をはじめ全ての人々が悔い改めたので、神様は町に裁きをくだされませんでした。

・トウゴマ
 その結果にヨナは不満でした。そこで丘の上にとどまり、「もしかして」と期待して見守っていました。神様はヨナのためにトウゴマを生えさせ、日よけにしてくださいましたが、同時に試練を与えます。「神は…一匹の虫を備え」トウゴマをかんで枯れさせたのです。それでヨナは怒りました。そのようなヨナに対して、神様は次のように語られました。
「あなたは…トウゴマを惜しんでいる。まして、わたしは、この大きな町ニネベを惜しまないでいられようか。」

2019/11/3 コロサイ1:9~12 神を知る知識

・みこころについての知識
 コロサイ教会の人々は救いの中に置かれていましたが、異教世界にあったため「神のみこころについての知識」がありませんでした。神の救いとその目的についての知識ということです。「知識」とは部分的ではなく、救いの全体像ということです。
 「霊的な知恵と理解力によって」とは、人間の理性だけによらず、御霊の導きの中で知り、理解するということです。

・神を知る知識
 「みこころを知り」それに従うときに、信仰生活に様々な実が生じます。「神を知る知識」は、実際的信仰生活の中で増し加わります。ここでも「知識」とは、一部分的なものではなく、全体的であり、全人格による出会いと交わりを意味します。それにより、神が私たちの父であり、私たちを愛してやまない方であることを知ることになります。その知識は生涯に渡って深まっていくべきなのです。

・父の神に感謝する
 さらに神は私たちのために御国を待ち望む「忍耐と寛容」を与え、「天の相続」への希望を確かなものとしてくださいます。そのようにして私たちは、心から「父なる神に喜びをもって感謝」するようになるのです。それは天においても大きな喜びとなります。(ルカ15章)