・第1戒
神は、ご自身がイスラエル人をエジプトから救済した主なる神であることを明らかにした後、神と民の契約として十戒を与えられました。その第1戒は「あなたには、わたしのほかに、ほかの神々があってはならない」とあります。エジプトで民は、雑多な神々を崇めていました。しかし、神の民とされたとき、真実の神である主のみを礼拝するように求めれらたのです。
・第2戒
「あなたは、自分のために、偶像を造ってはならない」とあります。偶像とは人間の手で作った偽りの神のことです。エジプトの雑多な神々はみな動物などでイメージ化されており、木や石や金属の彫像で、あるいは絵で作られていました。また主なる神についても、偶像化することを禁じています。人は、自分の都合の良いように神々を創り出す罪の傾向があるのです。
・第3戒
「主の御名を、みだりに唱えてはならない」とあります。「みだりに唱える」とは、主の名を勝手に用いて偽りの誓いをしたり、魔術や呪いに用いたり、悪魔払いなどに用いて、神の本来のご性質や御心を曲げる行為で、言葉による偶像化です。
人の本性は、汚れと偽りに満ちていて、神の本来の姿をどこまでも曲げていきます。そこで私たちは、十戒を覚えると同時に、神ご自身をみ言葉で学び、知り、正しく礼拝するようにしなければなりません。