2019/4/7 使徒の働き27:1~44 嵐の中の光


・ローマへの船旅
 パウロはローマに赴くことになりましたが、一難去ってまた一難となります。彼はローマ親衛隊によって護送され、船旅をすることになりました。しかし、10月に入った頃で、船旅は危険な季節になっていました。そこでクレタ島のある港にたどり着いたときに、パウロは経験と預言によって、百人隊長に生命の危険が伴うになることを忠告します。しかし、隊長は航海士と船長のほうを信用して西方50キロの港に行く決定をします。主観が客観を排除したのです。

・嵐と絶望
 船旅は、さい先がいいように思われましたが、パウロの予告通りにユーラクロンという強い北東が吹き荒れ始めました。当時の帆船は、強風には為す術もなく吹き流される状態になりました。人々は目先の状況から「最後の望みも絶たれた」状況に陥りました。ここでも目先の現象によってどこまでも暗やみと絶望に陥る人の姿を見ることができます。

・嵐の中の光
 パウロは目先の現象ではなく、神の啓示によって生きる人間でした。この時にも御使いによる啓示により「あなたがたのうち、いのちを失う者はひとりもありません」と人々を励まします。この時には、人々はパウロの言葉に光を見いだすしかありませんでした。そして数日が過ぎたときに、島影を見つけて全員の生命が救われることになりました。
 キリスト者はみ言葉によって生きることで、今の時代にも嵐の中の光とされているのです。