2019/3/10 使徒の働き2:1~~11 虎口に立つ


・虎口に立つ
 騒動の後、使徒パウロはユダヤ議会で信仰の弁明をする機会が与えられました。彼は虎口に立たされることになったのです。そこで彼は、その場から逃げようとするのではく、しっかりと立って自分の証をし、信仰の根本について大胆に述べました。「全くきよい良心をもって、神の前に生活し」とあります。「きよい良心」は宗教の根本ですが、キリスト者だけが、その良心をもって信仰生活と市民生活をなすことができることを示します。

・復活の望み…希望
 「死者の復活という望み 」いう点が、パウロが弁明した第2点です。当時のユダヤ教には2派があり、1つのサドカイ派は復活を否定、もう1つのパリサイ派は復活を信じていましたが、その信仰は曖昧でした。しかしキリスト教ではイエス・キリストを信じる者は、その復活と共に新しく復活する希望が与えられるのです。人間には、死者の復活の教理以外に、根本的な希望は見いだすことができません。最大の敵は死だからです。

・ローマでも
 「エルサレムで…あかししたように、ローマでも証し」。パウロはエルサレムで議会という虎口に立たされましたが、逃げることがなくしっかりと立ったために、虎口を脱することができました。ローマでも危機に直面することは明らかです。そこでも彼は大胆に証しする使命と展望が与えられたのです。