・「老人は夢を見る」
ヨエル書は紀元前8世紀の預言書と言われますが、そこに「老人は夢を見る」という預言があります。その時代は国が弱体化した時代で、老人は、未来について決して良い夢は見ることができませんでした。しかしヨエルは将来、神の霊と共に幸いな時代が到来し、老人も良い夢をみることができると預言したのです。
・神の霊が与える「老人の夢」
それでは神の霊による「老人の夢」とは、どのような夢でしょうか。第1にそれは、将来についても良い夢を見るということです。父祖アブラハムが85才の時に「空の星」の幻を与えられて、将来の反映が示されたようにです。
第2には神が共にいてくださり、平安を与える夢です。父祖ヤコブが旅の途上、夢を見たときに、「見よ。わたしはあなたとともにあり、…決してあなたを捨てない」(創28:15)と神は約束を与えたようにです。
・神が共に
ある映画監督が自分の夢を映画にしました。そこで描かれているのは、神のなしの夢の世界です。狐の霊、木の霊、雪女、鬼などが出て来ます。最後は、幸いな世界が描かれていますが、どこか寂しい夢です。
私たちは、そのような死霊の世界から解放され、今や、キリストによって生ける神の霊を受けています。そして、その霊に導かれた生命と平安の世界が常に、提供されています。