2016/11/6 ピリピ2:1~2 コイノニアの一致



・キリストにある励まし
 「キリストにあって」とありますが、キリスト者は、キリストとのコイノニアに入れられているということを示しています。コイノニアとは、神の民の霊的な交わりです。そこでそれぞれがキリストによって励まし、愛の慰めをうけます。またお互いも励ましと慰めを受けるのです。「愛情と憐れみ」とは深い感情を意味します。互いに、心と魂において結びつき、互いの痛みを痛みとし、喜びを喜びとする交わりのなかに生まれる感情です。

・コイノニアの一致
 使徒パウロは、教会に対して、ただ霊と魂における一致だけではなく、思いと考えと志においても一致を持つように勧めています。霊的にだけではなく、具体的な教会活動においても一致を持つようにということです。教会には、色々な考えと性向を持つ人々が集い、十人十色の状態ですから、その中で一致を持つことは困難な面もあります。しかし、キリストの故に、あえて一致を作ろうとする中で、それぞれの信仰と愛が鍛錬され、喜びが作り出されていくのです。

・世界の光
  詩篇133篇「兄弟たちが一つになって共に住むことは、なんというしあわせ」とありますが、この「一つの交わりは、今の時代にキリストによって創造された教会の交わりです。私たちは福音宣教と共に、一致したコイノニアを形成して、「世界の光」となるのです。