・母の愛
「女が自分の乳飲み子を忘れようか。自分の胎の子をあわれまないだろうか。」
「女」とは、母親のことです。聖書でも地上に見られる愛で最たるものは母の愛であることを認めています。実際に、すべての子どもたちは、とりわけ母の愛に育てられ、それを慕い、支えにして成長します。
しかしながら、母の愛は、実際以上に大きく見られ、それが母親たちのプレッシャーになっているようです。
・たとい母が捨てても
「たとい、女たちが忘れても…」
母親が子どものことを忘れるということはないのですが、世の現実は厳しく、忘れなくとも、子どもを助けることができないということが多々あります。特に子どもが成長するに従って、そういう場合が多くなります。母親は、神のように全能者ではないからです。このような母の愛の限界を母親自身も、周囲の人々も覚えておく必要があるようです。
・母に優先する神の愛
「…このわたしはあなたを忘れない。」
「このわたし」とは、神さまご自身のことです。神様は「母の胎内にいる時から形造った」方で母親に優先する方です。また全能者として、唯一の「助ける主」 です。
ですから、母も子どもたちも、母に優先して神に求め、神の愛に頼ることが大切なのです。そのようにして、子どもたちは、双方に対する依存から逃れ、真の意味で成長できるのです。