・平安
主イエスは弟子たちのもとを去る際に「あなたがたに平安を残します」と約束されました。弟子たちにとってイエスこそが平安であったので、イエスが去った後には、彼らは不安と恐れの虜になるのは火を見るよりも明らかでした。またユダヤ人の脅威など、彼らの周囲には色々な不安材料があったので、確かに彼らには平安が必要でした。
・平安の霊
主イエスが語られた平安は、これまで語られてきた聖霊と密接な関係があります。聖霊は助け主、真理の霊、聖なる神の霊という風に紹介されてきましたが、さらに平安の霊として示されています。聖霊が宿るところに平安も宿るのです。
旧約聖書の世界でも、神の霊が宿るところに平安があることが示されています。民数記に「主があなたを祝福しあなたを守られるように。…平和を与えられますように」(6:24~26)とありますが、そこには聖霊が昼は雲の柱、夜は火の柱となってともなったのです。
・世が与えるのと違う平安
「…世が与えるのとは違います」 とあります。世の人々も平安を求めて、人間関係と健康と財産を大切にします。それはいいことですが、やがて滅び行く平安です。しかし主イエスは、地上でどのような災難か艱難があってもそれを凌駕する神の平安を私たちに残してくださったのです。