・神を見た者はいない
「宗教の種」とは、人間には生まれながら神を求める心があるという意味です。しかしその「宗教の種」は腐っていて、完全に神の姿を創り出すことができないのです。
そこで神は旧約時代から1つの民族を通してご自身の啓示を与えられました。それでも、神についての片鱗にすぎず、直接に「神を見た者はいない」のです。
・父のふところのひとり子の神が
「ひとり子の神」とは、胎内から生まれたと言うよりも、父を起源として生まれたひとりの神という意味です。父の神と同質なので、父を十二分に受け止めることができます。
「ふところにおられる」とは、最も親密に、最も愛の中におかれている状態を表します。そのようにして父を直接に知っていたのです。
・最後で完全な「説き明かし」
「ひとり子の神」が地上に来られたのは、「神を解き明かす」ためです。それは、ご自分の一切をさらけ出し、生涯の業を通してなされました。また弟子たちと個人的に交わりながら、あらゆる機会を捉えて「説き明かした」のです。
彼の「説き明かし」だけが、完全であり、最後の説き明かしです。その他は、偽りであり、誤りです。
・イエスの元で神を知る
私たちが「ひとり子」の説き明かしを受けるためには、私たち自身も子と同じように「父のふところ」に飛び込み、留まることが大切です。そのときに、子を通して、父の愛を受け、父の御姿がクッキリと心に刻まれるのです。