・躓きをさける
主イエスは「小さい者たちのひとりにでもつまずきを与え」ないようにさとします。小さい者とは子どもや弱者、あるいは社会的に見下されがちな人々のことです。その人々もまた、神によって覚えられており、かけがいのないのです。教会の中では、くれぐれも小さい魂さえ躓かせることがないように、注意を払う必要があります。
・躓きを取り除く
「もしあなたの手があなたのつまずきとなるなら、それを切り捨て・・・。」
主イエスは強烈な言葉で、つまずきを除去するように畳みかけます。つまずきは相手の滅びとなるだけではなく、自分の滅びとなります。身体の場合でも手や足に重い疾患を持つ場合に、切断して生命全体を救う処置がなされます。ちょうどそのように罪とつまずきを与える習慣は他人と自分の致命傷となるのです。
・キリストの心
躓かないように配慮する心はキリストの心です。「いたんだ葦を折ることもなく、くすぶる燈心を消すこともない」とあるように神であり、王である方が、小さな者たちのために細心を払われたのです。
私たちはキリストによって自由で権利を持つ者ですが、キリスト者の自由と権利は人に仕え、建て上げるためのもので、その心がけの中で多くを獲得することになるのです。つまり小さな者の生命が育まれ、自らもまた育まれるのです。