2010/07/25 ローマ1:8~15  福音の負債

・福音は「私とあなた」関係を創る
 使徒は会ったことがないローマ教会に対して、大変、親しげに手紙を書いています。彼らの信仰について感謝し、彼らのことを絶えず思い、彼らのために切に祈っています。
 ここに福音を媒介にして、「私とあなた」関係を創出されていることを見ることができます。その関係は良き人格関係です。

・御霊の実を産出
 使徒は離れて「あなたがた」のために祈るだけではなく、「道が開かれて」直接、「あなたがた」と交わることを望んでいます。道とは良き道で互いにすばらしい交流ができるということです。福音を媒介とした交わりができるときに、そこに御霊の実が産出され、互いの益になるのです。

・福音の負債
 「私は・・・返さなければならない負債を負っています」とあります。「負債」と言う言葉で示しているのは強い責務、使命感です。福音とは神の祝福と力の源泉ですから、そこから「あなたがた」の中に創造される「よきもの」は計り知れないのです。先に知ったものは誰でも隣人に対して「負債」を負っているのです。

・私たちも隣人に負債あり
 私たちは福音の内に秘められた力と祝福について、まだ十二分に目が開かれていない面があります。しかし福音の内には神の力と祝福が凝縮されています。それを引き出すには、実際に、あなたの隣人との間に、福音を媒介とした交わりを創っていくことです。「負債」と言うほどの使命感を持つとき、そこから産出される実も豊かとなります。

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